続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

役員は続くよどこまでも

昼間に知らないおばさんが訪ねてきた。

自治会のー」というので、「ああ、集金ですか、ただいま」と言うと、

申し訳なさそうに「違うんです」と。

 

聞くと、自分の80才を越えた両親が双方認知症になってしまい、老々介護が崩壊し、徘徊もひどく、夜中もつききりで介護をしなくてはならなくなったから家を引っ越すので、これ以上自治会の会計の仕事を続けられない。

来月の監査会までに次の人を見つけてほしいと言われて、こうして歩いて回ってるんだけれど、全員に断られてしまって。と言われる。

 

そんなことを言われたら、断れないじゃないですか(泣)

初めて会った人に「あなたが頼みの綱なんです」って初めて言われたよ、まじで。

 

お金のことは死ぬ程苦手なので、一体何をやるのでしょう?と気弱に聞くも、要領を得ず。

他の自治会役員をやっていた人から以前、月に2回夜に長時間に渡る会合に出ないとならないことをうっすら聞いていたのが脳裏をよぎり、どどーんと暗い気持ちになるが、目の前にいる人が本当に気の毒だったから、もうなるようになれと思って引き受けてしまった。

 

大体、出来なくなった人に自力で次の人をスカウトしろっていう方式、どんな組織の役員も大抵そうだけど、ほんとひどいって思う。その方式を採っている団体というだけでろくな団体じゃないねと思う。

 

引き受けた途端にぱーっと顔が明るくなり、早々に帰って行ったその方であった・・・。

「えー引き受けたの」とソファから首だけひねってだんなさんが言う。またそんな貧乏くじをひいて、いろいろやらされて私が不機嫌になったとばっちりを受けたらめんどくさい、という心の声が聞こえる。

「その人、以前も訪ねてきてた」とも言われる。要は自分は関係ないってことか。大体なんで自治会の仕事は全部奥さんマターだって、当然のように思えるんだろう。会社勤めで激務な日常だったら、役割分担でしょうがないと思うけれど、うちは全然そうじゃないのに。

 

日頃、弱者やコミュニティなどに関わる仕事を多くしていて、人権的な良いことを言っていても、いざ身近でお金も発生しない地味な雪かき仕事的なことになると、損なだけだし、価値の低いものとしてすっと避けて通るのが人間というものなのかのう〜、とこういう時はクールに思う。

 

そんな彼は、昨日の情熱大陸でスーパーボランティア・小畠さんを見ていたく感動していた。人間あるある・・・・。

 

しかし自分も「ここは男の仕事でしょう」と意識せず都合良くだんなさんに押し付けている部分もあるだろうし、自分もしょうもない人間だから、だからどうということもないんだけどさ。何か内心がっかりするものがあった。

 

そして、日頃私なんかより余程ちゃんとしていて社交的な近所の方々も、この方の事情を聞いても一人も助けてあげなかったんだな、としんみりと思う。

 

 

いつならできます、ってそんな時は誰にも永遠に来ない。

明らかに困っています、助けて下さいとまで言われて、断ろうとは思わない。

できる限りはやる。関わればおかしいことはおかしいと言うのでめんどくさいと思われているだろうが、口だけ人間にはなるまいと思う。

 

しっかしこの役員ループなあ〜!やっと来春オケ役員終わると思ってたら、これから1年半よろしくと。笑っちゃうくらいどこまでも切れ目なく降ってくる。どこまでも続くよのう〜。