続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

学校の選びかた

連休に、優太が憧れている音楽科のある高校の学園祭を一緒に見に行って来た。

校舎はかなりぼろかったけれど、個人的にはこれまで行った学校の中で一番印象が良かった。

生徒達が比較的大人な感じで、高校というよりはなんだか大学のキャンパスに近いムード。なにか管理されている、という抑圧的な雰囲気が薄く、良い意味で適当で(変にがんばっていない)、風通しがいいのでなんだかいやすいのだ。

 

優太が楽しみにしていた学園祭のラストを占める吹奏楽部の演奏も素晴らしかった。

もちろん演奏技術も高いのだけど、技術的にどうこうというより、子供たちがのびのび自分を出している感じが、見ていて嬉しくなるようなポジティブなエネルギーが。自信を持ってそれぞれが大きな音を出している。きっと良い先生なんだろうなと思う。

楽しい、楽しい、と終始言っているような演奏を聴いて、元気をもらえた。

終わっておっちんは「あーこの高校に入りたい!」とつぶやいていた。

 

先日説明会に行った別の高校の吹奏楽部の練習では、びりびりとした緊張感の中で、萎縮しながら必死に正しく演奏しようとしている子供たちの姿に胸が痛くなってしまった。しーんと静まり返った中で、クールな先生の容赦のない叱咤。

先生の指摘にいちいち「はい!!」とのみ返答する子供たち。

見学している私のつばを飲み込む音が気になって飲み込みにくいくらいのムードだった。

 

学校によってこんなにも違うものかと思う。

どちらが「音」「楽」かは、明らかだよなあ〜。

 

しかしスムーズに乗り継いでも片道2時間。1日の通学時間が4時間。徒歩10分の学校に間に合わない優太がどうして通えるであろうか。(反語)一日の交通費も2000円、定期にしたってばかにはならない。

てか、学力が全然足りないというオチなので、まずもって取り越し苦労なんだけどさ。

 

子どもの学校について何を優先順位に考えるかというのは、人によってかなり異なる。

学区の住民票を取るために家を引っ越しする人だっているし、個性のある教育のために目が飛び出るくらいのお金を払う人もいる。

私は感受性の強い成長期に抑圧的な環境にいるのはものすごいトラウマになってしまうんじゃないかと(自分の経験からも)思うので、ある程度は物理的なことよりも本人が楽しく通える学校優先に、と思うのだけど、だんなさんは「結局学校って自分次第だと思う、学校は近い方がいい、1日4時間通学とかはないんじゃないの」と言っていた。

 

何より時間を大事に考えるだんなさんの言うことももちろん一理ある。が、アメリカ西海岸で8年間も高等教育受けたあなたは、それがなくても今と同じあなたがあると思う?とも思う。価値観も友だちも選ぶ仕事も、多分全部違ってくるだろう。

 

ちょっと考えてしまうところはあるんだけど、住む場所やお金のことはどうしようもないからなあ。

結局答えはなくよく分からないので、「学校は縁のあるところへ行くんじゃ」という我がばあちゃんの言葉の通り、落ち着くべきところに落ち着くんであろうと呑気にかまえることにする。