続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「ソニータ」

今朝のニュースで、韓国で68年ぶり衛戍令(えいじゅれい)が正式に廃止されたことをネットのニュースで見る。

衛戍令68年ぶりに廃止…文大統領「本当に感慨深い」 : 政治•社会 : hankyoreh japan

昨日韓国のことを書いたばかりで、やはり韓国は前に向かって進んでいるのだなと改めて感じる。

 

衛戍令とは、1950年の軍事政権時に制定されたもので、大統領が国会の承認なく単独で治安維持を目的として軍兵力を投入できる権限を定めたもの。

これまでこの法律が発動されたのは、不正選挙に抗議するなどのいずれも反政府デモに対してであり、国民の声を弾圧するための大義名分として使われていた経緯から考えても、悪法であるのは明らか。

 

こうして権力が自らの権限を縮小することを実行できること、独裁が進む欧米世界の趨勢とは逆行していて本当にすばらしい。

自分が権力の座にいるためにルールを都合よく変えて憚らない人々の方が多い今の世の中で。

 

韓国発信のニュースでは大きな扱いだが、日本のメディアでは完全に黙殺されていてすごいなあ。

自分たちのやっている、完全に逆行する事柄を浮き彫りにしたくないから、どうしても人々に知らせたくないのだろう。

 

私たちは、まずは広く何かをできるだけ介在させない形で知り、自分の頭で考えることだ。

 

 

 

先週、この作品の上映会に行ってきた。

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イラン国内で難民として苦しくも明るく生きる、アフガニスタンの少女、ソニータ。女性が歌うのも踊るのも禁じられている国で、彼女はラッパーになる夢を持っている。

十代半ばで売られて結婚させられてしまう非情な「伝統」とのせめぎ合い。すんでのところで、彼女は自らの音楽の才能でアメリカへ逃れることができた。という、物語。

 

ソニータのラップはすごく気迫があって一見の価値ある。彼女は、この作品の被写体になり、MVを作ったことをきっかけに強制結婚させられずに済んで本当に良かったが、作品に出てきた同級生の少女たちは、あの後全員売られたかと思うと、苦い。

 

100万回以上再生されている彼女のMVはこちら


Sonita ...brides for sale

 

上映後のサヘル・ローズさんとアフガン人の女性の話が心に残る。

自分のことは少しも語らなかったサヘルさん。平和な日本ではちょっと考えられない壮絶な人生を送ってきた人だけど、微塵も感じさせないくらいに美しく朗らかで、オーラでピカピカしていた。

 

すごく真剣にこのことを伝えたい、と言っていたことを覚書き。シンプルで、大事な考えだとおもう。何より彼女のような人が言うことの重み。

 

知る努力をしてほしい。どうしてこのようなことになっているのか、ということを想像してほしい。

 

〇〇国、〇〇人、といったひとかたまりのものとして見ないで、一人ひとりのただの普通の感情を持つ人なんだという思いで誰とも付き合ってみてほしい。

 

許す心が大事。 

 

 

しかし、こういうことを立て続けに書くと、自分がすごい社会派のひとのようで、我ながら戸惑うなあ。

混迷する今の世の中では、誰しも不可避なのだけど、できるだけそういうことに思い悩むことなく、ちゃらんぽらんに映画見て酒飲んで生きていたいよなー。