続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

めんどくさいラーメン屋

祝日だった昨日は、おっちんと2人、御茶ノ水へ。

 

ノンフィクション作家の森達也さんが子どもと対話する授業をするという企画。

もともとこのイベント、ゆうたが中学校の廊下の貼り紙で見つけて来て、行きたいというので兄妹で申し込んだのだけど、当のゆうたは期末テスト勉強が間に合わず、参加を断念。おっちんひとりはさすがに無理なので、私が送迎に付き添った。

 

せっかくの2人でのおでかけなのに、ランチで失敗してしまった。

ランチはラーメン好きのおっちんのために、御茶ノ水にあるラーメンの名店をネットで調べて張り切って訪れたのだけど、これがまあ、自信ゆえのこだわりのお店で。

 

早めの昼食でお腹が減ってないから、一杯をシェアしようかーと気楽に思っていたら、「(1人一杯頼まないと)だめです」とけんもほろろ。「そこにルールが全部書いてありますので」「券売機を塞がないように階段の壁沿いに一列で並んでください」「店内から呼ぶまで入らないで下さい」と、すごく色々言われてしょんぼりする。

 

お店によってルールがあるのは分かるし、何もごり押しする気はないけれど、初めてで当然分からないんだからさあ〜。

店員さん、ご本人はすごく笑顔できりっと采配している気持ちで多分いるんだけど、なんとも威丈高で、その笑顔がかえって怖い。

でも、もう食券も買ったし他を探す時間もないので、ちゃっと食べよう!と気を取り直すも、座った目線の場所に貼り紙がしてあって、

「着席後は携帯での通話はお控えください。食べながらスマホ画面を見ることもやめてください。また、大盛り無料ですが、大盛りを頼んだら必ず残さず食べて下さい」

といった注意書きがゴシック体の太文字でびっしり書かれていて、すごく憂鬱な気持ちになった。

 

そして、肝心のラーメンは、見た目おしゃれなんだけど、(ビストロラーメンを名乗るだけある。インスタ映えというやつだ)味はとても濃く、まずくはないが普通だった。

 

でも、私は「まあ自信あるんだよねえ、芸能人の写真もいっぱいだ。まあひとり1杯頼まないとお店も大変だよねえ」と気弱に納得して、食べ終わった後も「ごちそうさまー」と小声で感じよく言って店を出た。ものすごく元気な「ありがとうございましたー!」の声に見送られ、微妙〜な気持ちで。

 

おっちんは、食べてる最中からひとことも口を聞かず、食べ終わると「もう!行こ!時間もないから」と急かし、終始仏頂面。

店を出てすぐに深呼吸するみたいにして、「もう!二度と行かないあんな店!家でカップラーメン食べてるほうがよっぽど美味しいよ!」と一息に言った。

「せやなあ〜ちょっと小うるさかったなあ。初めてやから分からへんちゅうねんなあ」と合わせる私。はー、せっかくおいしいお店って思って張り切って探したのに。

「ほら、(漫才師の)和牛のあの『めんどくさいラーメン屋』(というネタがある)、あれにそっくりだったよ!(怒)」

「わは!そうやな!たしかに似てるわ〜!」と2人で笑い合う。

 

おっちんは、幼稚園の時に歯医者でネットでぐるぐる巻きにされて歯の治療をされたときも、

「わたしにこんなことをするなんて!許さん!」

と猛烈に猛烈に怒って、獣のように「ぎゃー!ぎゃー!ぎゃー!」と吠え続けた。

あまりの大声に、待合室の私はずっと縮み上がりっぱなし。

私が調子に乗って怒りすぎたときにも、担任の先生の理不尽な対応にも、意地悪な同級生にも、

「そんなことをされる筋合いはない。おかしいのはあなたのほう」「いやです」「やりたくない」と全て毅然と意思表示をする。

おっちんは、誇り高くってすごいなーと常々感心する。もちろん、まだまだ出来上がってはいないけれど、こんなちっちゃいのに、基準が相当定まっている。

 

おっちんが我が家のリーダーになる日は近い。