続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

日本フィル×小曽根真コンサートへ

昨年のうちにチケット予約していた、日本フィルの定期公演に家族+ゆうたの友だちのオケの大学生と見に。

 

この1月は予期せず夫婦とも多忙になってしまったが、なんとかこれだけは、と死守して無事行くことができた。フリーは先が読めないので、大分先の予定に関しては、えいやっと思い切って先に決めてしまうしかない。

だんなさんは終わってそのままホールの最寄り駅から仙台へ行ってしまった。私はオケの役員会を欠席して帰って夕方から籠って作業の続き。やぶれかぶれだが、何とかなったと言うべきか。

 

今回のソリスト小曽根真。もちろんそれで決めたようなもんだった。演目は、十八番の「ラプソディ・イン・ブルー」。加えてプログラムには「ボレロ」も入っていて、いつか生で聴きたい2曲がまとめて聴けるというお得な演奏会だった。

 

数年前からクラシックの演奏会でコラボレーションする機会が増えて来た小曽根さんだけれど、なかでも「ラプソディ〜」はもう何回やってるんだろうか。

「小曽根さんで聴けるのは嬉しいけど」と行きの電車でだんなさんが言うので、

「いい加減飽きているのでは」と私が続けると、苦笑いして「そーなんだよね」と言っていた。

 

でもでも、確かにもうそのまんま弾いてもしょうがないっていうことだったんだけれど、すごく自由でjazzyで、小曽根さんらしい洒脱でスマートで愉しげな演奏を堪能した。ひとときニューヨークにいる気分に、なっちゃったなあ。何ともおしゃれな気分にさせられた。

 

指揮は山田和樹氏、秦野の人だそう。ガーシュインはあんまりやらないんですと言っていたけれど、あんまり仰々しくないおしゃれな感覚があって、軽やかにさらっとした味がよく似合っていたと思う。

踊るみたいに跳ねて指揮をするのが可愛らしく、若いから髪のキューティクルがつやつやしてるのが遠目にも(笑)

 

ボレロ」はだんなさん思い入れの一曲。ジャズでもなんでも、こういう単調な繰り返しの曲が彼は異常に好きだ。徐々に音楽の中にぐーっと潜っていくような無に入っていくみたいな感覚が好きらしい。

スネアが何より肝心のこの曲、出だしがこんな感じなんだ、とびっくり。ここまでの音のレンジはCD音源で感じるのは難しい。スネアドラムは太鼓の最終進化形だと誰かが言っていたけれど、納得。

序盤の弦楽器、ヴァイオリンとヴィオラがギターみたいに抱えて奏でるのもおもしろく。それで色々な楽器で主旋律を表現しながら、ひたすら螺旋を描くように、どんどんどんどん高まって、しまいにもう最高潮になる。銅鑼がぶわーん、ってなんて、急転直下で終わる。んーー、おもしろかった。

 

子どもたちも楽しんでいるようで良かった。そして、ゆうたと先輩の男の子がずっと楽しそうに音楽の話をしているのを見てにっこりとした気持ち。

親を含め周囲の誰も、ゆうたの興味についていけていないのに、先輩くんはゆうたとは比べ物にならない博識と深い音楽愛でふむふむと全部普通に受け止めてくれる。

しかも少しも知識を誇るでもなく、先輩風すら吹かせず、至ってふつーな感じなのが素敵だ。

小5のおっちんに「お久しぶりです、明けましておめでとうございます」と敬語であいさつをしているあたり、微妙に不思議感が漂い、さらに興味深い。

 

身近に素敵なお手本がいて、子どもたちは恵まれているなあ。

シンプルにただ音楽が好きで、何者にもなろうとしてなくって、それが暮らしに豊かな彩りを与えてくれるということを身を以て教えてくれているなあ。

 

忙しくっても、こういう時間をなくしてしまったら、何のために働いているんだという話なので、なんとか行けて良かった良かった。

 

さて、明日からは怒濤の3連ちゃんだ!

毎日夜遅いから、寒くないといいなあ・・・