続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「ジム&アンディ」

おっちんは小学校の文化祭。だんなさんは横浜。ゆうたは中間テスト二日目、終わってそのまま部活。ゆうたのやつ、昨日全然できなかったと言って帰って来たのに、今朝はまた「テスト楽しみー」と言っていた。どういう精神構造をしてるのか。

私はこれから久々に合う友だち2人とフレンチを食べに。

寒いけどえいやっと準備して、図書館にも寄りたいな。

 

 

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「ジム&アンディ」Netflix制作。

とても奇妙で濃ゆい作品。役にのめりこみ、理解しようとする中で、コントロール不能なまでにカウフマンとトニーを憑依させていくジム・キャリー。徐々に現実との折り合いがつかなくなるくらいの憑依ぶりが、撮影当時どんなことを巻き起こしていたのか。「とても珍妙なこと」がありのままに映し出されている。

おおむねあまり歓迎すべきではないさまざまな困ったことや、幾つかの希有で美しい奇跡。

 

良くも悪くもこんなことができてしまうのは、ジム・キャリーという人が素晴らしい才能と、人々の期待に応えねばならないというピュアで不器用な善意ゆえ。ジム・キャリーは愛すべき過剰な人であり、不器用な人。

 

みんな彼が大好きで、「さあ、何をやって私を楽しませてくれるの?」というきらきらした無言の要請を持って彼に対峙する。彼がちょっとサービスすれば、ひっくり返って大喜びする。

彼の一挙手一投足を常に皆が期待に満ちて見守っている毎日の中、コメディのトップスターとして、映画の現場で正気を保って、人としてのバランスを取って生きていくことはどれだけ難しいことだろうと想像するだにため息が出る。

 

しかし、20年お蔵入りになっていたこの映像が世に出ることになり、当時を振り返る現在のジム・キャリーの語りを見ると深い感慨に打たれる。

 

年月の凄み。なんという顔になったんだろう。

どれだけのことをくぐり抜けてきたんだろうと思うような、深い目をしている。どっしりと落ち着き、自分を客観視した知的で滑らかな語りに引き込まれ、見飽きる事がないくらいだ。

 

あの頃の、無敵みたいな底抜けの明るい輝きは失われているのだけど、引き換えに何かを得た賢者のようなたたずまいをしている。ひとつの達成のようなその顔を見るためだけでも、見るに値する作品だと思う。