続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「ブレードランナー2049」

台風一過、風爽やか。

明日、人に会う予定だったことを思い出し、今日は原稿書きをがんばって終わらせ、夕方から機嫌良くジムへ行こうと思う。

 

そうそう、初日にIMAX 3Dで「ブレードランナー2049」を見たのだった。

前作も、今回作られた3つの前日譚もちゃんと見て、予習は万全。

 

前作のブレードランナーは、エネルギーと、人の想像力がどこまでも飛翔している感覚が素晴らしく、わくわくが止まらない作品だった。「脂がのっている」とはこのことだ。始まって1分で「うがー、好きー!」とじたばたした。

 

前日譚は、Youtubeで、ヴィルヌーヴ監督の短い解説付きの動画で見る事ができる。実写が2本「2036」と「2048」、アニメーションの「2022」。それぞれすごいクオリティー。特に、渡辺信一郎監督のアニメーションは、ブレードランナー独特のムードがとてもよく出ていて、スムースで、短くも魅力のある作品だった。ほとんどのスタッフが日本人。ジャパニメーションってやはりすごいなと思う。

 

そして「2049」。

これは、3Dかどうかは好みだが、ぜひIMAXで見たい。小さいスクリーンやテレビ画面では、別の作品と思えるくらいに違うと思う。

作品の善し悪しというよりは、ただそのスケールの大きさに圧倒された3時間だったー。隅々までみっちりとお金がかかっていて、妥協がない。

 

レプリカントに人間が駆逐されてしまう恐怖を描いているこの作品を、このクオリティーで「人間が」作ったのだなあという感慨。

エンドクレジットが、いつまでもいつまでもいつまでも終わらないんです。どこまでも続く。どんだけ多くの人が関わったビッグプロジェクトなんだという話で。こんなものをひとつのまとまりのある物語として、映画作品としてまとめあげることができるんだということに非常に感心しました。

 

そして、お話に関しては、姿を変えた「スターウォーズ」なんだなと。

いい意味でお話がシンプル。難しい理屈をこねくり回して煙に巻くということがないのがいい。

SFってえてしてすごい壮大なことになる。兵士の大軍団とか、ものすごい高性能のメカとか武器とか、未来都市みたいのとか。

でも、根っこにある「どうしてそういうことになったのか」を突き詰めると、すごーくシンプルなことになる。

「愛されたかった」とか「さみしかった」(笑)みたいなことで。一周回って、どんだけ無駄な大回りなんだ、という。

 

皮肉だなあ。人間の美しさやすごさは、不毛と紙一重の場合もある。賢さや技術を、ただ最大限発揮し、突き詰めようとすると、びっくりするくらいとんちんかんなところに着地するってことがこの世の常だ。

持てるものをどう生かすかが全てだ。いつだって、ものごとの本質を自分の頭で考えることだけが、あらゆる不幸を回避する地味で確実な方法なんだと思う。

 

f:id:beautifulcrown7:20171025130137j:plain