続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

環七の町へ行く

夜遅く帰宅しただんなさんが、

小竹向原はどうでしたか」と訊く。

そこは、彼が前の結婚生活を送っていた街だから、

私が訪れること、ちょこっとざわざわしていたみたい(笑)

 

環七の町ってかんじだった。あんまり心温まる町じゃないね。お店すらあんまりなくって。

そうだね、ただただ東京ってかんじのところだね。

などと言い合う。

よく行った中華料理屋さんの話だけ、前の奥さんのことは一言も言わない。私も特に聞かない。

 

 

彼が赤坂見附に地下鉄一本で行けるその場所に暮らしていた時は、仕事場と家の往復のみの生活で、まさに社畜時代。その頃の撮影現場の思い出話を何度か聞いたけれど、狂いすぎていて悪い冗談みたいだ。

彼は結婚がだめになったこともあって、きっといろいろ思うところあってそこから降り、海外をぶらぶらしていてハノイで私と出会った。

その時代を耐えぬき、まさに生き抜いた同僚たちは、業界から去った人もいるが、今も活躍している人も多いよう。こないだも、最近海外の映画祭で受賞した仲間のお祝いで集まろう、という電話がかかってきていたな。

 

仕事に忙殺されながら、都会で厳格なマクロビアンの年上の女性と暮らしていた人が、今は男の子と女の子の父と、だらしなくややこしい性格の関西人の妻の夫をし、もうあんまり仕事もせず(と言うと怒られそうだけど)、自転車で日がな波乗りへ行く生活を送っている。

 

ふむ。

 

さて、私はこれから小学校の花壇の世話ボランティアへ行って、昼過ぎまで原稿の直しだ。