続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「カルテット」「湯を沸かすほどの熱い愛」

今、札幌のだんなさんとおやすみと言い合って電話を切ったところ。

最近、長い間地方へ行ってしまっても、あんまり電話をしなくなったな。

顔を合わせればそれなりに話すけれど、電話はもうあんまりしない。

松たか子の名曲「おやすみ」のような心境に、またなれる日が来るんだろうかな。

 

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松たか子といえば、「カルテット」に毎回唸らされっぱなしである。

何といっても坂元裕二の脚本!すんばらしい。なんちゅうところを突いてくるのや、と思う。ちょっと西川美和的な心の機微の描写に、胸をつかまれそうになる。

まあ、こういう観察眼というか、思想の人であるんやから、西川さん同様、むずかしい人なんやろなあ。

 

「woman」は記憶に残る名作だったけれど、今回はそれを超えて来るかもという予感。コメディタッチのラフさとミステリアスさといつもの坂元節ともいえる、むきだしの人間のぶつかり合いとのミクスチャー具合が、これまでにないセンス。このムード、個人的に好きでたまらない。笑いのセンスも好きだなあ。

そして毎回、しびれるすごい台詞がある。がーん、となる。思わず手帳にメモっている。一朝一夕ではこういう言葉出ないんだよなあ、と思う。

 

4人のキャスト、全員いいけど、特に満島ひかりのすずめちゃん。

坂元作品によく出ているけれど、愛されるのが分かる。普段の喋りでは、ちょっといらいらするような(失礼)不思議ちゃんという印象なのに、天性の女優だと思う。

 

瞬時に全てのアテンションをぐっとひきつけるあの独特の間、ふるふるした心の震えを感じさせる声と独特の光り方をする瞳、子供っぽいような、色っぽいような。

ジュリアン・ムーアとかにも通ずるある種の「あやうさ」がある。それって、通常モードの人生では生き難いのだろうけれど、女優にとっては宝だ。

 

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女優といえば、「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえもすごかった。そして子役の鮎子を演じた伊東蒼、末恐ろしい少女だと思う。

これもいい映画だった。どこにも言い訳がましいところがなくって、堂々と言い切っちゃうのは、初々しいゆえかもしれないけれど、あらゆる表現において、予防線を張り巡らせて、突っ込みどころがないように作られたものなんてつまらないじゃないか、と改めて思った。そんな中野監督も、宮沢りえもわたしと同い年かあ・・・ふうむ。

 

宮沢りえという人の清潔な生きざまがそのまま映画に反映していたように思う。一本筋の通った、堂々とした大きな優しさの「お母ちゃん」。

 

鮎子ちゃんが「どうか、良かったら家に置いて下さい」と泣きながら言うシーンは、カメラマンも号泣しながら撮ってましたと監督がインタビューで言っていたけれど、なかなか見ないものすごいシーンだった。鮎子ちゃんの顔のどアップがワンカットでずっと続いて、映画館はえらいすすり泣きで。

 

一種のカタルシスというか、ああいう経験をしてしまうと、もう普通の少女には戻れないというか、女優の人生になっていくんだろうなあと思う。

第二の安藤サクラとなるか。まああそこまでやさぐれることもなかろうと思いますが。

 

このところつらつらとあんまり考えずにたらたらと書く事がなかったので、なんかほっとした。まとまりのない文章ですみません。

そろそろ寝るとしますー