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続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

東京

note

昨夜は、お仕事忘年会。

ものすごい億劫だけど、顔を合わして言葉を交わしていると、その後のお仕事が全然スムーズなので、まあたまにはしょうがないかと。

でも、面白い出会いがたくさんあって、新鮮で、意外と楽しかった。

 

せっかく東京に出るからと、昼のあいだに映画も見る。チョイスは3つ。

ヴィム・ヴェンダースの新作「誰のせいでもない」、イーサンホークがチェット・ベイカーを演じた「ブルーに生まれついて」、ヒッチコックフェリーニに映画作りの極意を伝えた「ヒッチコックトリュフォー」。

できれば2作、ハシゴしたかったが、時間的に無理で、悩んだ末ヴェンダースに。この作品、なぜか3Dで、3D上映は東京でしかなさそうだったので。(この、どれにしようと悩む時間はいつでも楽しすぎる)

 

そして、上映に間に合うよう、慌てて家を出るタイミングで、郵便屋さんに直接手渡された小包の中身は、西加奈子の新作「i」。そのまま紙袋ごと鞄に突っ込んで駅に向かう。

 

「i」は、行きの電車と、待ち時間に入ったパンカフェと、帰りの電車の中で9割方を読む。合間に新宿で映画。深夜、家に帰るとみんな寝静まっていて、上着を脱いで、リビングで温かいお茶を飲みながら、泣きながら読了。

 

また、おんなじメッセージを持った本と映画が同じ日にやってきた、と思う。まるで神様に釘をさされてるみたい。ふたりの作家のまなざしは、陰と陽、まるで違うのだけど。

心がぱんぱんになるくらい、あっちゃこっちゃ、思考は飛んで、しじゅう感じて考えて、一人ひりひりと充実していた。

 

久しぶりの夜の東京は、行き交う人々の会話が時折かわいらしく可笑しくって、顔に出さぬよう内心ウケていた。ああ、みんな一所懸命働いているなあ。時々ものすごいぶっ飛んだ(おしゃれという意味ではない)風貌の人もいて、うわーと嬉しくなってしまう。東京にも多様性はまだまだあるのだ。