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続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

どんどんおかしな国になっていく

静かな日曜日の朝。これといった用事もなく、師走の浮き立ちはないものの、ぽかんとした休日感だけがある。昨日はついに家から一歩も出なかったなあ。

生理中なので、大掃除をする気にもなれないし、母子だけでのびのび、だらだらとしている。でも、ちょこっと埃を払うくらいは、後でやってみよう。

 

あまり政治的なことを書きたくないのだけど、あんまりだ、と思ったのであえて書く。

この一週間は、世の中のニュース的にはすごく気が滅入る一週間だった。

 

あっと言う間にカジノ法案が通過して、

沖縄にオスプレイが墜落して、(どのメディアも「不時着」と言い張っているけれど)

「あの」ロシアのプーチン氏からは何の譲歩も得られず、揉み手で3000億円という大金を差し出す。

 

テレビを見ると、お笑い芸人がタクシーを当て逃げして涙ながらに謝罪していて、おでんをつんつんして逮捕された男に、したり顔で苦言を呈す人々。

権力や、後ろ盾のない人は、どこまでも大仰にあげつらわれ、苛め抜かれて、本当に批判し、苦言を呈すべき人々には沈黙を決め込む。今、自分がそういう世の中に住んでいるということを、こうもあからさまに突きつけられると、さすがに元気を奪われる。

 

随分前から、日本のニュースメディアには見切りをつけている。日本では一部の地方紙と雑誌のみ。後は、海外のクオリティーペーパーの翻訳や、海外で実地で取材している記者自身のツイッター、自分が信頼できる識者のネットワークなどから、情報を取るようにしている。ネットニュースをはじめとした、根拠の無い誘導的な論調のニュースや、匿名の情報は基本見ない。

 

できるだけ注意深くあろうとしているけれど、それでもこの情報の海で溺れるがごとく、たびたび混乱したり、間違ったりする。難しい時代を生きてるのだなあと思う。

 

 

今回のプーチンの一件は、そしてそれに対するメディアの報じ方は、ごく控えめに言っても、色んな意味で取り返しがつかない失態だと思う。

 

今、シリアがどういうことになっていて、ロシアがそのシリアに対して何をしていて、プーチンは何をしてきた人なのか。ほとんど興味のない人が、この国にはたくさんいるのだろう。でなければ、こんな普通にしてられることとは、とても思えない。

 

ウラジミール・プーチンという人物は、今更ながらだけれど、元KGBのエージェントであり、大統領になって16年。更にあと8年独裁の座につけるように憲法をも改正し、反勢力や彼の不正を暴こうとしたジャーナリストを片端から毒殺や射殺で暗殺し、複数の戦争や内戦に関わり、今もシリアで毎日一般市民の命を奪い続けている。

金銭のからむ汚職にも熱心で、パナマペーパーでは大規模なマネーロンダリングも明らかになっている。

世界からこぞって距離をおかれるそのような人物を、我が国の首相は、故郷の町に招待して歓待し、大金を渡し、満面の笑みでファーストネームで呼ぶ。

 

もとより、ヒトラー並の恐怖政治を敷くプーチンというこのすさまじい人物に、安倍首相程度の人物が、まともに渡り合えるわけないことは火を見るより明らかだったと思う。誇張でなく、世界最大のマフィアのボスと、チンピラくらいの差。

 だから、交渉の結果についてはげんなりと、まあそうだろうよと思ったけれど、会談後、ロシアの外相が、

 

「シリアとウクライナ東部の情勢を巡って、両首脳が意見交換をし、両国の立場はほとんどの点で一致している。」

 

という声明を世界に向けて発信してしまったということは、非常に恐ろしいことだと思っている。今後どのような影響が出て来るか、見当もつかない。

日本はどんどんおかしな、情けない国になっていく。

 

 

トランプの会談の際に安倍首相は「あなたは信頼できるリーダーだ、アメリカンドリームだ」とほめそやした。しかも就任前の会談で大ひんしゅくを買った。

ドイツのメルケル首相は「人権と尊厳は、出身地、肌の色、宗教、性別、性的な嗜好、政治思想を問うことなく守られなくてはなりません。トランプ氏がこれらの価値を我々と共有するならば、私はトランプ氏とともに働く準備があります」と毅然と言った。

 

だからといって。

だからといって、なにも絶望したり、愚痴りたいわけじゃないんだ。

毎日、小さな幸せなことに囲まれていることを心から感謝している。

今ある中で、善き方向をこつこつと目指すのみ。向日葵が太陽の方に顔を向けるみたいに、しぶとく明るくあることを選ぶ。

絶望も、同調も、けしてしないよ、と言いたいだけ。