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続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

リーダーってなんだ

thought note

昨日はいちんちフル稼働で、早朝から暗くなるまで、どろどろになって無事「お餅つき」をやりきった。

満点ではないにせよ、何はともあれみんなえらかった。

メンバーが良かったから、しんどい中でも楽しくできた。感謝。

 

高校時代クラスメイトに「金魚のフン」だと言われたことがあった。それから同じ子に「やればできるじゃない!」とほめられたこともあった。いずれも彼女には全く悪気はない。

それらは、ほうほう、私はそういう人なのかーという、ある種の呪いのような言葉だったと思う。それ以来、人をまとめたり、上に立ったり号令かけたりという立場になることを注意深く避けて通る人生をやってきた。

会社で後輩を持つ事すらものすごく苦手と感じた。いつも先輩ばかりに囲まれて、一番の若輩者としてそこにいることが心地良いと思っていた。

 

それが、お母さんになると、人をまとめたり、上に立ったり号令をかけたりする役回りというのは、要領の悪いお人好しさんが引く、完全な「貧乏くじ」という位置づけになり、そうなると気がつけば何度もいわゆる「リーダー」の立場になってしまっている、ということが頻発する人生になってしまった。

 

こないだ、子供が小さい時に何度か遊んだ、今は疎遠の知人ママから突然電話がかかってきたから、心の準備をして出たら、やっぱり来年の指名役員を引き受けてくれないかという電話だった。要領の悪いお人好しもさすがに学んで、その場で友好的かつきっぱりと断る事ができた。もちろん、今年やるべきことをやっているという水戸黄門の印籠があるので。

しかし、こういう風に上手に言えるようになるまでに10年かかったのだのう・・・と感慨深し。

 

役員は、未経験のことばかりなので、ものすごい発見の連続、勉強の連続。やりたいことだけやっていると見えないことはいっぱいあるなあと思うし、相対的に自分にとって心地いい状態とはどういうものかということが、自分の身の程を知ることとセットになって学習できるので、大変なことは面白いことだとも思う。

 

でもほとんどの役員は、来期の誰かを何としてもスカウトしなければならないという仕事がセットになっているので、もうできる限りやりたくない。自分が大変なのは別に全然いいんだけど、嫌がっている人に強制のボランティアを押し付けるようなこと、全くしたくない。でも、結果的に何度も追いつめるような感じでお願いするはめになった。

もうあんな事はしたくない。

 

ともあれ、人をまとめる仕事というのは、「その仕事そのものに対する達成感」という意味では、最も縁遠い仕事なんだということが分かったのは、新鮮な発見だった。

どんな組織でも、そこに関わる人々のさまざまな言い分や、事情や、希望やこだわりがあって、できるだけ不満少なく機嫌良く、いわゆる「やりがい」を持って彼らの仕事を遂行してもらえるようにするために、ということを考え出すと、自分の楽しさやこだわりなんかはどんどん脇に置かれて行くことになる。

 

私なんかがまとめなきゃいけない仕事レベルでは、「完成度」に対するプレッシャーなどは二の次で、つつがなくやり遂げることが最優先になってくるというのも大きいし、そもそもお金が絡まないというのはある。

けれど、スケールの大小に関わらず、どんな組織にも多かれ少なかれ同じ流れってあるんだろうなあということが何となく肌で感じられた。一部を見ている人と、全体を見ている人との違いだ。自分は一部だけ見て、自分の正しさを叫んでばかりいたんだなと、人をまとめる仕事をしていると、よく思う。

 

ちなみにワンマン社長と従業員、やカリスマ映画監督と撮影クルーみたいなのは、仕事の依頼と報酬について明確で問答無用な一方通行の関係性だから、これには当てはまらない。でも、企業の中間管理職とかは、多分もろかぶりだろうなと思う。

 

じゃあ、「リーダー」って、何にモチベーションを見出したらいいんだろう。

 

私たちは、「雇われる」人生から徐々にでも抜けて、小さくとも循環出来る生き方を見出そうともがいている。その時、私は人が好きだし、みんなでわいわい何かを楽しくやりやいな、という漠然とした思いはあるんだけれど、でも、小さくとも「リーダー」の立場になっちゃったら、自分は色々気を遣うので、なかなか楽しくなるのは難しいみたいだ。自分が楽しくないことをするのは意味がない気がする。むむう、じゃあ一人でいれば、ということ意外に今のところ答えは出ない。

 

今日は夕方のヨガまではじっと家にいる。

だんなさんも、取材対象がNGになってしまい、待ちぼうけを食らっている。

後で一緒に「ハッピーエンドの選び方」を見よう、と言われている。

2014年のイスラエル映画。テーマは老人の尊厳死という重いものだけれど、とっても笑えるコメディー仕立てになっている。前から見たいと思っていた映画だから楽しみ。