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続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

謎な人々

寒い、寒い朝。

外が真っ暗で、起きる気がしなかった。

娘は毎日きっかり6時半に目覚ましをかけて、他の皆を起こさぬよう、そろりそろりと寝室を出て行く。

私はその気配で少しずつ目を覚まして、布団の中でしばしもぞもぞしたり、伸びをしたりして、7時過ぎに起きる。

息子は毎日7時半過ぎに娘に起こしてもらっている。だんなさんは最後。

 

娘はコーディネートを考えて服を着て、きれいに髪を整え、燃えるごみの日は、家中のごみを集めて回り、7時半まえには朝ご飯を食べる。

一応作ってーと甘えるが、私が起きなかったり、時間が無い時は、自分で雑炊をぱぱっと作っている。

 

自分が全然そういう子供ではなかったので、す、すごい、と常々思う。一回「こうだよ」と教えると、また横で見てる中でちょこっと教えるだけで、大抵すぐに飲み込んでしまう。どういう風に育って行くんだろうな〜こーゆう人は。と他人事のようにぽかーんと見ている。

 

朝、朝食を食べている時、今日は昼から美容院だし、それまでにやりたいことも色々あるし、と気もそぞろでいたら、だんなさんが、

「明日の昼、ちょっとおいしいものでも食べに行こうか」と言う。

いつもは誘うなら今日行こうと言うのに、なぜ明日?と思いつつも、うんうん、いいね、と答えると、明日が結婚記念日だったことを告げられて、毎年ながら内心ハッ!とするが、顔には出さずに「うんうんそうだよねえ」と知ってた風に言う。

今年も忘れていたことは、きっとばれているに違いない。記念日だけちゃんとする、という感覚が基本苦手なので、やいやい言われるので子供の誕生日は覚えているが、それ以外をあんまり覚えていたためしがない。

ばあちゃんの影響はあると思う。修学旅行のみやげすら嫌がったばあちゃん。クリスマスだから、と言うと、「そんな南蛮の祭りはしていらん。」と言われたこともあったなあ〜、笑。

 

だんなさんはまた忘れてただろとか言わずに、静かにご飯の続きを食べている。

わがだんなさんながら、謎である。

娘も、自分が産んだ人なのに、謎である。

息子も、似てるところあると思っているが、よくよく考えると相当謎である。

15年家族をやってきて、毎日飽き飽きするほど顔を合わせている人たちが、やっぱり全然別の考えと感覚を持った分からない存在なんだなと、ふとした瞬間に幾度も思うし、そのたびに、おお、すごいなあ〜、と尊敬したり、面白く思ったり、時にさびしくも思う。

 

自分はいつまで経っても未熟なように思うが、分かった気になるようなことは、ひとつも面白くないもんだなと思うので、それでまあいいかと思う。その方が、謙虚で、新鮮であれると思うから。