続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

「ヴィクトリア」

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今日は、朝から予備知識なく、だんなさんがツタヤで借りて来た「ヴィクトリア」という実験的なドイツ映画をふたりで見ていた。

140分ワンカット。エマニュエル・ルベツキの撮影のように、ワンカットのように見せている、のではなくって、実際に周到に準備し、未明から明け方にかけてのベルリンの街を舞台に、実際に140分回しっぱなしで撮ったという、なんともすごいものだった。

 

切れ目のない撮影は、楽器の演奏でいえば息継ぎがないのと同じことで、テンションが緩む事がない。非常に濃密で疲れる。

序盤、リアリティーはあるもののやや冗長で、見るのがしんどかったのだけど、中盤からは怒濤のように物語が動いて行く。

観ている者と、映画の中の時間が、同じ重さで、パラレルに動いて行く。

普通、面白い映画を観ると、あっという間だったと思うものだけれど、この映画に関しては、面白い、そして長い!と感じた。見終わって、これだけのことが、本当に140分間に起こったことだとはとても思えない、というかんじ。

 

役者も140分回りっぱなし、演技しっぱなしで、相当なことだと思うのだけど、とても自然で、演じていることを感じさせなくって、チンピラの男たちはげんなりするほど馬鹿だし、主役のヴィクトリアを演じたビョークにちょっと似たスペイン人の女の子は、自然なだけに、そのイージーさと危なっかしさに相当イライラさせられる。事が起こってからの肚の据わりようは、「ラン・ローラ・ラン」のローラさながらだけれど。

 

のどが乾くような、胃がきゅーんと縮み上がるような、身に迫る怖さがあったなあ。この真実味のようなものは、やはり撮影の力なんだろうな。

 

で、トリップした頭を振りながら、DVDのスイッチをオフににして、テレビに切り替えると、なんと、トランプが94%の確率で大統領になりつつあるという。何が起こっているのだろう、とクラクラがさらに加速。

 

これからヨガ。帰って来たらトランプ大統領が誕生しているんだろうか。

何ともすさまじいことだ。