続・みずうみ

小さく平凡な毎日の中で、自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

銀座へ

子どもたちがふたり揃って3泊4日の合宿へ行ってしまい、静かなお盆休みを過ごしている。

洗濯物は少ないし、家事もらくちんだし、何より「何かにせき立てられてるという感覚」が、ない・・・!あー静かだなあ〜。

これが毎日だと、きっと物足りなく思うのだろうけれど、たまにはいいです!非常〜にいいです!

 

とは言え、だんなさんが8末納期の仕事を複数抱えているため、そんな大した事はできないままに、地味に過ぎて行く日々。明日の夕方にはまた騒々しい人たちが帰って来る。

 

それでもせっかくの二人きりだからと昨日は、仕事はお休みして久々に夫婦二人でおでかけ。お盆だから却って都心は空いているかもという目論みもあって、銀座に映画を見に。結局私たちを繋いでいるのはいつの時代も映画なのだなあと思う。

 

付き合っている時、有楽町阪急の上にあった劇場でさあこれから映画を見ようという時に私が「お腹へったかも・・・」と言うと、いつも穏便で「まあいいよ」的な対応の彼が、すごい勢いで有楽町駅前にあった立ち食いそば屋に私を引っ張って行って、「さあ!食え!」と言わんばかりに超スピードで食べさせられたことがあって、びっくりしたことがあった。「1分でも遅れたら意味ないから!」と。映画になると人が変わるところが面白く、後々までネタにしてからかった。

なので、昨日はあの立ち食いそばやで(今回はのんびり)食べてから映画を観るとしよう。という趣向で。

 

残念ながら有楽町の駅前は随分様変わりしていて、あの立ち食いそば屋はもうなかったけれど、すぐ近くにあるやっぱり老舗の中華屋「中園亭」にてランチ。ここ、中国人の店員さんもいい感じで無愛想で、懐かしい佇まいがいいです。二階の窓際席がなにげにとてもいい雰囲気。古い木枠のガラス越しに行き交う人を眺めながらのんびり麺など啜っていると、おしゃれカフェなんかよりよほどほっこりくつろげた。

 

有楽町はお盆といってもそれなりの人出で、でも会社員がいないことは大きいと思うけれど、やっぱり渋谷などよりも大人っぽい人たちが、ちょっとゆったりと歩いている感じ。

映画の後は散歩がてら日比谷公園にいったけれど、ここもいかにも都会のオアシスというかんじだったし、夕方になると高架下ではレトロな居酒屋が賑わい、いかにもプロっぽい、けれど上品で華やかな女性や着物を粋に着こなしたおばさまなんかと並木道ですれ違うと、ああ、久々に銀座にいるんだなあと感じた。中央通りでは日本語より中国語の方が聞こえているくらいだったけれど。

 

そんな中を、いい映画を見た後のご機嫌のままひとしきりぶらついてから帰途に着く。インドカレーの美味しいおそばやさんで、そばとカレーをささっと食べて満腹で。

 

なんてことない小さなおでかけだったけれど、「お互いこうして長い時間を一緒に過ごしている、パートナーとして」ということを、日頃はなかなか改めて思ったり、それに感謝したりする心持ちになることは難しいから、なんだかふつふつと嬉しい時間だった。足りないものがひとつもない、と思えた満たされた心持ちの一日。