続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

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「クィア・アイ(Queer Eye)」

最近タイムセールで「Fire tv stick」を衝動買い。 あまりにしょうもない地上波テレビをつい見るということがなくなって良かった。 長時間視聴には気をつけないといけないけれど、これまで気になりつつも見ていなかったNetflixオリジナルの「クィア・アイ」…

偏見と差別について

「ボヘミアン・ラプソディー」から派生して思うことをもうひとつ。 子どもの進路についての話を友人・知人・先生たちとすると、先日も書いたが、おしなべて「同年齢集団の規定のルートから落ちこぼれる」ことへの恐怖がとても強いことにびっくりしてしまう。…

「ボヘミアン・ラプソディー」再考

朝、ゴミ捨て場の片付けに行くと、きりりと空気が冷たい。 気持ちの優しいクリスチャンのお隣さんと雑談しながら、ネットを畳み、ほうきで軽く掃いてゴミ捨て場を元通りにする。 お隣さんが息子が学校に行く時に、偶然顔を合わせたので「インフルエンザに気…

「グリーン・ブック」

2018年アメリカ作品/ピーター・ファレリー監督/130分/日本公開2019年3月1日〜 師走の小雨降る寒空の中、完成披露試写会へ。 監督とキャストとプロットを聞いただけで、もう間違いないでしょうと思った、とっても見たかった作品。期待にたがわぬ素敵な作品…

「モリのいる場所」

2018年/沖田修一監督/99分 偶然にも、またも樹木さん。お仕事で視聴。 とはいえ、沖田修一監督の作品はなんだかんだでほぼ見ている。 新作が公開されたらじぇったいすぐ見たい!というほどのファンでは正直ないんだけれど、映画に流れる軽やかで楽しい空気…

「日日是好日」

2018年/大森立嗣監督/100分 冒頭、樹木さんが、「さ、どうぞお上がりになって」と笑顔で言った顔のクローズアップを見ると、ああ、もう亡くなってしまったのだよな。さびしいなあ、としんみりした。 樹木さん演じる武田先生は、もう見る前から安定感あるこ…

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

2015年アメリカ作品/原題:Where to Invade Next/マイケル・ムーア監督/119分 だんなさんの仕事関係の方に薦められたらしく、夕飯後のうだうだ時間にNetflixにて視聴。 「ぜひこういうの撮って」って言うんだけどさあ、頼む人間違ってるよね・・・と戸惑…

「フロリダ・プロジェクト」

2017年アメリカ作品/原題:The Florida project/ショーン・ベイカー監督/112分 ひとことで言うなれば、アメリカ版「誰も知らない(是枝裕和監督)」。 現代の貧困の姿を身につまされるリアルさをもって描き、不器用で要領が悪く、社会システムからこぼれ…

「ストリート・オーケストラ」

2015年ブラジル作品/原題:Tudo Que Aprendemos Juntos/セルジオ・マチャド監督/103分 「挫折した音楽のエリートが不本意ながらど素人の子どもたちの先生となり、子どもたちが思いがけない音楽の才能を開花させる」という話の枠組みだけ見ると、もちろん…

「鉄くず拾いの物語」

2013ボスニア・ヘルツェゴビナ・フランス・スロベニア合作/原題Epizoda u zivotu beraca zeljeza/ダニス・タノヴィッチ監督/74分 またもダニス・タノヴィッチの映画。 いやあ、重い、重たかったなあ。仕事でなければ避けて通ってしまいそう。このところ重…

「ひつじ村の兄弟」

2015年アイスランド・デンマーク合作/原題:Hrutar/グリームル・ハゥコーナルソン監督/93分 イギリスとグリーンランドの中間にぽっかりと浮かぶ島、アイスランドの物語。 その名の通り氷の国で、圧倒的に強大な自然の中で生きる人々の暮らしを描く。 この…

「ボヘミアン・ラプソディ」

2018年アメリカ作品/原題:Bohemian Rhapsody/監督:ブライアン・シンガー/135分/日本公開2018年11月9日〜 前夜祭と称して昨夜上映されていたので、子どもたちに「早く寝るんだよー」と言い残して夫婦でレイトショーへ行って来た。(だんなさんがクイー…

「馬を放つ」

2017年 キルギス・フランス・ドイツ・オランダ・日本合作/アクタン・アリム・クバト監督/89分 生まれて初めて見た、キルギス映画。 中国とロシアの狭間、標高5000mの草原の国。 それなのに、冒頭の村の風景になぜだか懐かしいような親しみを覚える、どうし…

「裸足の季節」

2015年フランス・トルコ・ドイツ合作/原題:Mustang/デニズ・ガムゼ・エルギュベン監督/94分 五姉妹の野性的で生命力あふれる存在感が瑞々しくエロティック。 背徳的なまでの魅力に惹き付けられる。 トルコの広々とした空気感と抜ける風を感じる光まばゆ…

「判決、ふたつの希望」

2017年レバノン・フランス合作/原題 L'insulte/ジアド・ドゥエイリ監督/113分/日本公開2018年8月31日〜 下高井戸シネマにて鑑賞。滑り込みセーフ。(「2001年宇宙の旅IMAX版」は見られずじまい〜泣) どっかの邦画に「4回泣けます」なんてコピーがついて…

「サーチ」

2018年アメリカ作品/原題:Searching/アニーシュ・チャガンティ監督/102分/日本公開2018年10月26日〜 学校帰りのおっちんとシネコンで待ち合わせて鑑賞。 いやあ、良くできた作品でした。 映画って何千何万、もういやっちゅうほど作られて、色々な表現も…

「Most likely to succeed」その3

【10:当たりも外れもそれぞれに良し】 そのような感覚で教育/学校を見ているとちょっと違った風景が見えてくる。 良い教育、悪い教育。もちろんあるだろう。近所にハイテック・ハイみたいな公立校があったら、行かせたいと思うかもしれない。 でもそれはハ…

「Most likely to succeed」その2

この作品、まとまりがないだけあって、論点が多い。 これって優れて整理されたものより、真にドキュメンタリー的なんではないだろうか。 【6:なぜアメリカと日本の親たちが似ているのか?】 「自分たちが受けて来た教育がベストだったとは思っていない。集…

「Most likely to succeed」その1

2015年アメリカ作品/グレッグ・ホワイトリー監督/86分 (長いので記事をふたつに分けます) 縁あってクローズドな上映会にて視聴。 邦題もついていない、配給会社もない、ちょっと変わった形で自主上映ベースで普及している作品。(しかしまずは字幕な〜〜…

『シチズンフォー スノーデンの暴露」

2014年アメリカ・ドイツ合作/原題 Citizenfour/ローラ・ポイトラス監督/114分 むはー、ヘビーであった〜。これからしばらくは能天気な映画を見ていたいな。 さて、元CIA職員のエドワード・スノーデン。世界でもっとも有名な内部告発者。 彼は「平和と安全…

「スポットライト 世紀のスクープ」

2015年アメリカ作品/原題 Spotlight/トム・マッカーシー監督/128分 お仕事用映画の視聴続く。 「スポットライト 世紀のスクープ」を再見。 疲れたなあーしんどいなあーという気分で見始めたのに、もう、さすがだな。始まって5分でいや2分でシャキーン!と…

「汚れたミルク あるセールスマンの告発」

2014年 インド・フランス・イギリス合作/原題 Tigers/ダニス・タノビッチ監督/90分 この作品、一般劇場公開されたのは(2017年時点では)世界中で実は日本だけである。 作品自体の制作は2014年だが、初映時にいくつかの映画祭で上映されて以後、事実上お…

「華氏119」(ネタばれなし)

2018年アメリカ作品/原題Fahrenheit 11/9/マイケル・ムーア監督/128分/日本公開2018年11月2日〜 初映は先月開催されたトロント映画祭。日本公開もアメリカ中間選挙(2018/11/6)にぎりぎり間に合うタイミング。 でもこれはアメリカだけの話じゃない。 ア…

「それでもボクはやってない」

2006年/周防正行監督/143分 見直したのは公開時以来。 全編を貫くこの世界の理不尽さと閉塞感。 見ていて腹立たしくやるせなく苦しいのだけど、ストーリーの力が強く、畳み掛けるような展開が飽きさせず引っ張って行くので、最後まで一気に見させる。 痴漢…

「プライベート・ライフ」

締め切りを気に病みつつ、役員仕事で朝早くから鎌倉。でも、電車では落ち着いて本が読めるのがいいな。 昨日、本屋さんで偶然オードリー若林のエッセイを見つけて、開いた箇所を2ページ程立ち読みしたらあんまり素晴らしくって、そのまま買ってしまった。 し…

「おとぎ話を忘れたくて」

2018年アメリカ作品/原題Nappily ever after/ハイファ・アル=マンスール監督/日本公開2018年9月21日(Netflix公開) こういうさりげない小バジェットの作品をハリウッドが作れなくなっていることの受け皿にNetflixがなっている。ということをNetflixもよ…

NHKスペシャル 「樹木希林を生きる」

先日放映されたNスペの樹木希林のドキュメンタリーは、良くも悪くも風変わりな作品だった。 NHKスペシャル | “樹木希林”を生きる タイトルは、樹木希林を生きる、というよりは「ボクと樹木さん」が相応しいような。 撮影・編集は、NHK福岡局での仕事を機に、…

「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」

最近、なんでなんだろう。平々凡々な日常は変わらないのに、いろいろなことをぐるぐると考えることが止まらず困っている。 一人の時間があればずっと何か書いていたいって思う反面、でも何から書けばいいのやら、途方に暮れる。 差し当たりなトピックをチョ…

寝不足早起き

昨日は締め切り当日に朝から夕方まで遊びほうけてしまい、久しぶりに夜中にひっしのぱっちで書く。 日付を30分回って、なんとか書き上げた。 テニスのライブも結局見られず、目はしょぼしょぼ、今朝はゆうたの朝練シフトで早起きで寝不足。 今回は子どもの用…

樹木希林さん

女優の樹木希林さんが亡くなった。 皆一様にしみじみと悼んでいて、同時にどこにも悲壮な振る舞いの泣き男や泣き女がおらない。ところどころ、小さな笑いすらある。テレビのコメンテーターも芸能人たちも、誰も彼女について分かったようなことを言えない。つ…