続・みずうみ

映画のことを中心に、小さく平凡な毎日の中で自分が感じた色んなことを、湖のような落ち着いた心持ちで考えていきたいと思います

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「女王陛下のお気に入り」

2018年アイルランド・イギリス・アメリカ合作/原題:The Favourite/ヨルゴス・ランティモス監督/120分/日本公開2019年2月15日〜 これは、権力の物語である。 そして、人間を観察するのが醍醐味の映画。 分かりやすいカタルシスなんてない。そんなもの、…

「ブランク13」

2017年/齋藤工監督/70分 この作品の題材と、言いたいことには共感する。 自分が誰かのお葬式に行った時に、自分なりにこういう人なんだろうな、と思い込んでいたものが、他の知らない誰かとの知らない関係性を見せられて心が揺らいだ感覚を思い出す。 経済…

「ピリオド 羽ばたく女性たち」

2018年インド作品/原題:Period.End of sentence/ライカ・ゼタブチ監督/25分/Netflix公開 (このところ、Netflix作品の紹介が増えているので、タグを作りました。 膨大に作品があり、さらにすごいスピードでコンテンツが増えて行くNetflixなので、視聴の…

「未来のミライ」

2018年/細田守監督/98分 夕飯後、まったりしながら家族で見る。優太はおっちんと違って音楽ばっかり、普段映画を全然見ないので、マニアックだったりシリアスな映画は無理。 細田監督作品は、「おおかみこども」と「サマーウォーズ」がお気に入り。ジブリ…

「クインシーのすべて」

ぽかんとした日曜日になると思っていて、やいやい言われるだろうから、どこかおでかけすることになるかな、やれやれ、皆が楽しめるところはどこかな、と起き抜けから考えていたんだけれど、 ふたを開ければ、各々好きなように食べたいものを食べ、子どもたち…

「バスターのバラード」

2018年アメリカ作品/原題:The Ballad of Buster Scruggs/ジョエル&イーサン・コーエン監督/132分/Netflix公開 うーむ、もう何はともあれ、映画見としてはネットフリックスの存在を全面的に受け入れて行くしかないんだろう。 最近見て一番感激したのは…

「ファースト・マン」

2018年アメリカ作品/原題:First Man/デイミアン・チャゼル監督/141分/日本公開2019年2月8日〜 デイミアン・チャゼルはつくづくセンスの良い監督。 表面的なスタイリッシュさなどではなくて、マニアックである。若い新鮮な感覚と、成熟した感覚の同居が…

さよならテレビ

このところ、寒さが和らいでいてありがたい。 今日も昼までがんばって書いて、その後はヨガでさっぱりリフレッシュして、夜はお当番さん。 テレビがなくなって気がつけば1カ月以上経ったのだけど、誰からも何の苦情もない。てか、話題にものぼらない。 ドキ…

「四月の永い夢」「栄光のランナー」

今日は朝から根つめて、昼過ぎまで映画の原稿にがっぷり取り組む。 優太は学校さぼって、受験勉強。 なんとかかんとか原稿がまとまった頃にだんなさんがパスタを作ってくれて食べ、すぐに友だちの家にヘナしてもらいに行く。 はああーーーデトックス。 来週…

「アンソニー・ロビンス あなたが運命を変える」

2016年アメリカ作品/原題 Tony Robbins: I Am Not Your Guru/ジョー・バーリンジャー監督/116分/Netflix公開 普段から自己啓発的なものをあんまり信用していないほうである。 自己啓発本も、ハウツー本もほぼ読まない。 そのときは「へー、ほううー」と…

「FYRE 夢に終わった史上最高のパーティ」

このところ、宙ぶらりんだ。 仕事にも正直身が入らないし(こないだ珍しく締め切りに遅れた)、優太の受験では文字通り月末までは宙ぶらりんだし、心身のコンディション的にも宙ぶらりんだ。 うだうだ、のらりくらりとなんとかやり過ごしている。 昨日は一日…

「ホイットニー 本当の自分でいさせて」

2017年アメリカ・イギリス合作/原題:Whitney "Can I be me"/ニック・ブルームフィールド監督/105分/Netflix配給作品 今劇場公開されているホイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー「ホイットニー オールウェイズ・ラブ・ユー」のたった1年前に製…

「わたしは、マリア・カラス」

2017年フランス作品/原題:Maria by Callas/トム・ボルフ監督/114分/日本公開2018年12月21日〜 今年重点的に見ようと思っている音楽映画。これはドキュメンタリー。 劇映画も過去に作られていて、(「永遠のマリア・カラス」2003年製作)劇中のマリアの…

「ラストエンペラー」

早朝から取材で、10時前にはもう帰って来た。一日が長く感じるなあ。 でも、寝坊しないか、弁当も作り終えられるかと心配で、眠りが浅くて困った。今後は近場でも早朝はお断りだな。 今日も午後からヨガ。 「ラストエンペラー」、川喜多記念館にて鑑賞。 鎌…

「ビバリーヒルズ・コップ」

1984年アメリカ作品/原題:Beverly Hills Cop/マーティン・ブレスト監督/105分 なんか笑えるの見たいー、と子どもたちが騒ぐので、Netflixで見つけた懐かしい一本を視聴。うわー34年前の作品。 冒頭の、いかにも気楽なアメリカの日常といった、デトロイト…

「ROMA」

2018年メキシコ・アメリカ合作/原題:Roma/アルフォンソ・キュアロン監督/135分/日本公開2018年12月14日〜(Netflix) あまりの心地良さに2度寝落ちしてしまったこの作品。 寝てしまったのはいずれも冒頭のところ。お話がぐっとドライブしてからは一気に…

「アリー スター誕生」芸術と成功の相反性について

この作品が音楽の才能と社会的成功の関連性をどう捉えているかについて。 めっちゃ内容に触れていますので、観賞後にお読みください。 普段から、手帳や小さなノートに、本や映画で印象に残ったフレーズを書き付けている。先日たまたま「シーモアさんと、大…

「アリー スター誕生」役者編

2018年アメリカ作品/原題:A Star Is Born/ブラッドリー・クーパー監督/136分/日本公開2018年12月21日〜 「スター誕生」は、既に3回もリメイクされてきた、ある種使い古されたモチーフである。当然お話の筋書きも、観客は前もって了解している。 にも関…

遠吠え、催眠映画

雨、雨、雨。 私はこもって書いている。優太は耳が痒いと朝から耳鼻科、帰ってからは勉強してるっぽい。おっちんとだんなさんはモールへクリスマス会のプレゼント交換用のプレゼントを買いに行ってしまった。 原稿は9割がた出来て、ほっとしている。筆が乗る…

「クィア・アイ(Queer Eye)」

最近タイムセールで「Fire tv stick」を衝動買い。 あまりにしょうもない地上波テレビをつい見るということがなくなって良かった。 長時間視聴には気をつけないといけないけれど、これまで気になりつつも見ていなかったNetflixオリジナルの「クィア・アイ」…

偏見と差別について

「ボヘミアン・ラプソディー」から派生して思うことをもうひとつ。 子どもの進路についての話を友人・知人・先生たちとすると、先日も書いたが、おしなべて「同年齢集団の規定のルートから落ちこぼれる」ことへの恐怖がとても強いことにびっくりしてしまう。…

「ボヘミアン・ラプソディー」再考

朝、ゴミ捨て場の片付けに行くと、きりりと空気が冷たい。 気持ちの優しいクリスチャンのお隣さんと雑談しながら、ネットを畳み、ほうきで軽く掃いてゴミ捨て場を元通りにする。 お隣さんが息子が学校に行く時に、偶然顔を合わせたので「インフルエンザに気…

「グリーン・ブック」

2018年アメリカ作品/ピーター・ファレリー監督/130分/日本公開2019年3月1日〜 師走の小雨降る寒空の中、完成披露試写会へ。 監督とキャストとプロットを聞いただけで、もう間違いないでしょうと思った、とっても見たかった作品。期待にたがわぬ素敵な作品…

「モリのいる場所」

2018年/沖田修一監督/99分 偶然にも、またも樹木さん。お仕事で視聴。 とはいえ、沖田修一監督の作品はなんだかんだでほぼ見ている。 新作が公開されたらじぇったいすぐ見たい!というほどのファンでは正直ないんだけれど、映画に流れる軽やかで楽しい空気…

「日日是好日」

2018年/大森立嗣監督/100分 冒頭、樹木さんが、「さ、どうぞお上がりになって」と笑顔で言った顔のクローズアップを見ると、ああ、もう亡くなってしまったのだよな。さびしいなあ、としんみりした。 樹木さん演じる武田先生は、もう見る前から安定感あるこ…

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

2015年アメリカ作品/原題:Where to Invade Next/マイケル・ムーア監督/119分 だんなさんの仕事関係の方に薦められたらしく、夕飯後のうだうだ時間にNetflixにて視聴。 「ぜひこういうの撮って」って言うんだけどさあ、頼む人間違ってるよね・・・と戸惑…

「フロリダ・プロジェクト」

2017年アメリカ作品/原題:The Florida project/ショーン・ベイカー監督/112分 ひとことで言うなれば、アメリカ版「誰も知らない(是枝裕和監督)」。 現代の貧困の姿を身につまされるリアルさをもって描き、不器用で要領が悪く、社会システムからこぼれ…

「ストリート・オーケストラ」

2015年ブラジル作品/原題:Tudo Que Aprendemos Juntos/セルジオ・マチャド監督/103分 「挫折した音楽のエリートが不本意ながらど素人の子どもたちの先生となり、子どもたちが思いがけない音楽の才能を開花させる」という話の枠組みだけ見ると、もちろん…

「鉄くず拾いの物語」

2013ボスニア・ヘルツェゴビナ・フランス・スロベニア合作/原題Epizoda u zivotu beraca zeljeza/ダニス・タノヴィッチ監督/74分 またもダニス・タノヴィッチの映画。 いやあ、重い、重たかったなあ。仕事でなければ避けて通ってしまいそう。このところ重…

「ひつじ村の兄弟」

2015年アイスランド・デンマーク合作/原題:Hrutar/グリームル・ハゥコーナルソン監督/93分 イギリスとグリーンランドの中間にぽっかりと浮かぶ島、アイスランドの物語。 その名の通り氷の国で、圧倒的に強大な自然の中で生きる人々の暮らしを描く。 この…